ずっと隣で

40代終わりに出逢って好きになった彼とのことを残しておきたくて。お互いに既婚でしたが、彼は先に独りになり、『私の席と居場所』を用意してくれました。彼の隣で生きる日までの正直な思いを綴ります。

指輪の跡

彼は元々、結婚指輪をしていた....と思われます。というのは私と逢うときはいつも外していたから。


細くない指にくっきり指輪の跡があるのを見て、「ん?なんだか慣れてるのかな」と最初に思ったのを覚えています。


私は仕事柄、指輪が出来ないので元々、結婚指輪ははめていません。でもお誕生日に彼に貰ったピンキーリングをデートのときにしています。


長い間、指輪を外していることも気にしたことがなかったのですが、この間ふと、彼の手を見たときに、指輪の跡がほとんどないことに気づきました。


そして思ったのです。

きっとずっと外しているんだと。


何も彼は言わないし、私も聞かないけれど、彼の手にも彼の気持ちを感じています。


本日も読んで下さりありがとうございます。