ずっと隣で

40代終わりに出逢って好きになった彼とのことを残しておきたくて。お互いに既婚でしたが、彼は先に独りになり、『私の席と居場所』を用意してくれました。彼の隣で生きる日までの正直な思いを綴ります。

わかってるから言わないで

彼からのメールを昼食をとりながら見ました。


今朝から出張先に移動してるとあったので、何の気なしに「仕事忙しいんだね」と返信しました。


すると「仕事ではなく、娘が夏休みになったから出張先に呼んだ」って。。


思わず固まる思考能力。


良くも悪くも彼は正直です。でもね、「優しい嘘」って大切だと思うんだけど。


ずいぶん前にも私がプレゼントした愛用のマフラーを自宅に戻る際に残して行ってたので「寒いのにどうして?」と素朴な疑問で聞いたことがあります。その返事は「いや、倫理的にまずいでしょ」


私そのときは思わず涙が出ました。


倫理的にまずいって、いやいやなにそれ?って思ったわけで。


倫理的にまずいことを貴方は私と現在進行中でしょう?それを相棒である私に言うってどういう感覚なんだって思いました。


しばらくメールもスルーして終わりにしようかと思ったあの日を思い出してしまいました。


彼以外の人に非難されたり軽蔑されるのはそれほど痛みを感じません。だってそうされても当然のことをしている自覚がありますから。


でもね、彼が時に発する言葉が私の一番奥の一番弱い部分を抉るのです。


愛情は充分に与えてくれてますが、やっぱり貴方はよその人ですねって知らされるのです。


今夜からやっぱりメールはスルーします。

娘ちゃんとの時間を邪魔しないためって送らないのは、彼より私の方が嘘つきだからかもしれません。